最後の授業

  • 昨秋10月から始まった我々のMBAコースも昨日の"Managing Strategy"が最後であった。過ぎ去った時間は一瞬のようでもあるが、あまりに新しい経験ばかりの7ヶ月間(生活準備、プレセッショナルを含めるともう10ヶ月!)で、この年齢ではなかなか難しい濃密で新鮮な日々であり、日本での何年分もの時間を圧縮して過ごすことができたようにも思える。まだアサインメント1本と試験、そして長丁場の卒論があるので本当の終わりは少し先だが、一つの区切りでありいろいろな感慨があった。
  • 大きな感想の一つは「コース開始のときに想像していた終了時の自分と比べて、ちっとも進歩していないなあ(特に英語力)」というものである。それを先週Yoshiと飲みながら話したら、「そんなことはない。格段に進歩してますよ」。僕から見るとYoshiやKojiの進歩は素晴らしいのだが。まあ(卑下でなく)自分に満足しないのは良いことなので、残り数ヶ月間でもうちょっとは英語がうまくなるように意識してトレーニングしたい。
  • 昨日は講義形式ではなくグループ・プレゼンテーションであった。日曜日を丸一日使ってパワポの図解スライドを作り、昨日は夜の講義まで家に籠って練習に励んだのだが、結局発表は当たらなかった。全10グループあるので時間が足りないということで、半分のグループが発表して残りの5グループが相手のグループにCriticalな質問を浴びせる、という役割になったのである。的確な質問をその場で考えてしなきゃいけないので、これはこれでプレッシャーなのであった。
  • 我々は休憩後の4組目で、プレゼンは勝手知ったるTim、Ashleyたちのグループ。ManabuさんとEricの3人で最前列に陣取って構えた。実は1組目からずっと「質問対策」でいろいろなパターンを手元に準備して内容に合わせてその場で柔軟に当てはめられるようにしておいたのだ。情けないが僕の英語力ではやむを得ない(文字通り必死で準備したのだ><)。10分間のショートプレゼンテーションなので、どんなプレゼンでも全てを網羅しているはずはなく、必ず突っ込みどころはあるはずだ、と読んでいたのだがずばり当たった。そこを突いたら、連中一瞬口ごもってしまい、あまり納得できる答えも出てこなかったのだが、ダメ出しして議論する力量もないのでニッコリ微笑んでThank youを言った。
  • プレゼンの講評ではDr John Martiから「質問はExcellent」と言われとりあえずホッとしたのだが、講義修了後John Powell教授が席にやってきて「あの質問は本当に良かった」。"The Stile"での打ち上げでは再びJohn Marti親分から"I was really impressed with your question!."。そんなに良かったか?でも、あまり期待されてなかったからかな?などというネガティブな考え方は打ち消して、ほめられたことを素直に喜んで気を良くすることにした。反省点は、強制されれば何とかできるのに、いつもの講義では昨日のような真剣さが足りず、ネイティブまかせであまり貢献してこなかったことである。もう過ぎた時間は戻ってこないが、これからの人生に活かせばいいのだ。