イタリア一人旅(1日目)-- (3)ローマ城壁外にて

  • 約2時間半のフライトでローマ・シャンピアーノ空港へ到着。今はレオナルド・ダ・ヴィンチ国際空港(フィウミチーノ空港)が表玄関になっているので、かつてのメイン空港も第2空港の扱いで、やはり短中距離路線が中心である。入国はあっさりしたもので写真と顔を確認したうえでスタンプを押すのみ。ほぼフリーパスである。時間が遅いので空港で食事を済ませてしまおうかとも思っていたのだが、既に店1軒開いていない。仕方なくタクシー乗り場に向かうと、歩いている途中からすぐに「taxi?」と声がかかる。白タクと思われるので無視して列に並ぼうと思ったらこれが混沌の世界。並ぶほうもちゃんと列を作らないし、運転手のほうも列の順番を無視して声を掛けてくる、そもそも車が順番どおりに並んでいるようには思えないし、どの運転手が正規でどれが白タクだかもさっぱり判別がつかない。かの「紳士の国」「行列の民」の立場から見てみるとこれは異世界である。
  • 声を掛けてきた運転手に慎重についていくと、ちゃんとしたタクシー車だったので決めることにした。ホテルの名前はすぐには通じなかったがプリントアウトした地図と住所を見せると「ああ、分かった」。「日本人か」と聞いてきたので「日本人だけど今はイギリスに住んでるんだ」と答えると「だからイギリス人だらけの日に日本人が混じってるんだ」と納得した様子。アジアが好きでタイに数年住んでいたそうだ。日本の印象は「Country of technology」。(続く)