パリの雨空の下 Under the Paris "Rainy" Skies <パリ家族旅行記2日目(1)>

mi-san20042006-06-25

スマイル      (CCCD)

スマイル (CCCD)

  • 窓の外から雨音が聞こえる。かなり強い降りだ。2泊3日旅行での中日の雨は最悪のパターンである。まさに雨男・雨女の本領発揮(いまだにどちらが犯人なのかは判明していない)。荷物はホテルに置いておけばいいものの、傘を差しながらベビーカーを引いて(しかもしばしば「抱っこして」とくる)観光する、というのはなかなか辛いものがある。こういうときは屋内観光に限るので、午前中はルーブル美術館を見学することにした。朝食は普通のコンチネンタルタイプ(セルフサービス)だが、パンの美味しさが某国とは全く違う。朝食の顔ぶれを見ると、半分以上は日本人のようだ。このホテルは『地球の歩き方』などには載っていないと思うが、旅行会社と提携してパックに組み込まれているのだろうか。
  • 「1日目」の日記に書いたとおり、メトロ切符の詐欺にやられたので、あらためて2日券を買いなおす。自動改札が狭くてベビーカーが通れないので、車椅子用のドアを開けてもらいたいのだが、駅員がいても頼まないと決して開けてくれない。この点ロンドンの地下鉄はベビーカーを押している人がいるとすぐに開けて通してくれるので、イギリス人のほうが親切なように感じる。パリの地下鉄に乗って面白かったのは、乗降時に自動ドアを開けるのに、自分で扉のレバーを引かなければならないことだ。観察していると完全に停車する前にレバーを引いて、まだ動いているうちに扉が開くことが多い。お国が違うとちょっとしたことがいちいち違うのだ。こういうとき「イギリスと違うなあ」と考えている自分に気が付いた。これは日本よりイギリスがホームグラウンドになった、ということではなくて、日本人として外国同士を比べている、ということだと思うのだが、いずれにしてもイギリスの方式に慣れ親しんできたのは間違いない。Gran Boulevards駅から8号線に乗ってConcord駅で1号線に乗り換え、Palais Royal-Musee du Luvre駅で降りたら、地下駅がそのまま美術館に直結していた。

Concorde

Concorde

  • どうせ(悲しいかな)美術館は1箇所しか見学できそうにないので、Misakoちゃんに勧められたカルト・ミュゼCarte Musee et Monuments(主要美術館・史跡のフリーパス)は買わず、普通の入場券で入る。"ダヴィンチ・コード"ブームでものすごい人出なので、早めに来て良かったが、館内が広いだけでなく、ややこしくて戸惑う。Yoshiから「ルーブルはムカつきますよ」と聞いてはいたが、なるほど館内の順路表示も作品の説明もフランス語ばかりで、さっぱり分からない。これだけ外国から観光客が訪れる施設に英語の案内が少ないのは「意地悪」としか思えない。その証拠に、「チケット売り場」「非常口」「撮影禁止」の説明などはきっちり英語が添えられている。絶対に必要な安全に関することと禁止事項以外は、金さえ取ってしまえばあとはフランス語を読め、ということなのである(要所に日本語を含む各国語の説明が置いてはあるが、非常に不便なことには変わりない)。階段の上り下りが多く、ベビーカーでの移動は大変だし、ユウも退屈してきてしまったので、本当に有名な作品だけ見て退散することになった。「ミロのビーナス」と「モナリザ」。「モナリザ」は予想通りの大変な人だかりで遥か遠くから眺めるのみ。ユウに見せるために肩車をしてやったら、即刻Securityに注意されてしまった。