寒いパリの昼下がり "Chilly" Afternoon in Paris <パリ家族旅行記2日目(2)>

AFTERNOON IN PARIS

AFTERNOON IN PARIS

  • お土産を物色したりガイドブックを買ったりしてから(秋までにもう1回必ず来るときのため!)、フードコートで昼食。たいへんな人でようやく席を確保したもののどの店もフランス語ばかりで、どう注文すればいいのか分からないので、とりあえず美味そうなところを選んで(この部分は目移りするぐらいに充実している)前の人の真似をすることにした。スパニッシュの店でパエリアと串焼きとフレンチフライを確保した。食事をしながら次の行動をどうするか話したが、子供たちの要望でセーヌの遊覧船に乗ることになった。地下鉄を乗り継ぎ、雨の中を歩いて遊覧船「バトー・パリジャン Battaux Parisiens」乗り場へ。約1時間の小クルーズは気持ちが良かったが、子守ばかりをしていてガイドを聞くことが全くできず、どれが何の建物なのかさっぱり分からなかった。セーヌといえば僕が思い出すのはレオス・カラックスの映画『ポンヌフの恋人』。映画のシーンと違って今は冬ではないが、映画のシーンを思い出しながらゆっくりとポンヌフを歩いて渡ってみたかったのだがお預け。その代わり、「水上スキー」のシーンを思い浮かべながらポンヌフをくぐることができたのでまあ満足としようか。

  • 船から下りたらまだ4時だったので、歩いてエッフェル塔へ。エレベーターには長い行列ができていて約30分待ちの表示。身体がすっかり冷え切ってしまってこれ以上外にはいられない。展望台はあきらめて写真だけ撮って早々に引き返す。メトロAlma Marceau駅近くのカフェ・レストランに入り、今晩のディナーとした。Kumiはチキンの料理で僕はタルタルステーキ、それにエスカルゴを注文した。僕は一度だけ新宿でエスカルゴを食べたことがあるのでどういうものかは知っていたのだが、Kumiに経験させておきたかったのだ。少なくとも「ゲテ」ではないことを知ってほしい(要するに貝の壷焼きのようなものだ)。タルタルステーキは僕も初めてで、むしろこっちのほうが「ゲテモノ食い」呼ばわりをされたが、決して生臭くなく、味付けはさすがフランス料理であった。ただ同じ生肉料理ならユッケのほうがずっと僕の好みだとは思ったが。
  • Alma MarceauからGran Boulevardsまでは地下鉄9号線で1本。昨日のクレープ屋で砂糖のみのプレーン・クレープを一つだけ買ってホテルに戻る。コロナ・ビールを飲みながら(このビールがミニ・バーに入っていたのはホテル名に掛けているのか?)オランダ×ポルトガル戦を観戦。退場4人の喧嘩試合はポルトガルが1点を守りきって優勝候補のオランダがベスト16で姿を消した。こういう荒っぽい試合は褒められたものではないだろうが、日本代表に欠けている何か(気迫のようなもの)がここにはあるんだろうな、とも思った。明日は晴れるだろうか。