"Bally"のケース・スタディー

  • 昨夜の"Managing Strategy"はいよいよ「ラス前」。来週の講義がわれわれのMBAコースの最終講義である。これが終わると、アサインメント1本出してから試験、そして卒論という流れであり、早いもので留学生活も終盤戦に突入してきた。
  • ラスト2回の講義は、John Powell/John Marti両巨頭のダブル・キャストによる、高級靴ブランド"Bally"のケーススタディーである。来週はグループ・プレゼンテーションで、その直後に提出する個人アサインメントもその延長線上で"Bally"の戦略を論ずることになる。
  • ケースはスイスの超名門ビジネススクール(軍隊式スパルタといわれる)IMDにより1993年に発行されたものであり、経営悪化に苦しむBallyが新しいCEOを迎えて経営革新、新戦略策定に取り組む状況を概観している。面白いのは、これがBallyの成功後に書かれたものではなく、まさに新しいCEOによる取り組みが始まった時点で取り上げられたという事実である。時は2006年、既に高級ブランドとして確固たる地位を築いているBallyに対して、今の目でどのような戦略オプションを提案し、そこから最適な戦略を選択することができるのか。
  • 昨日のセッションは、「実行可能な戦略を提案するためのケーススタディーの方法論」みたいなところから入り、ディスカッション的にフレームワークの使い方を絞っていくアプローチなど最高に面白かった。まず、思い出せる限りの戦略フレームワークをノートに書かせて、「何が使えるのか」「なぜ効果的なのか」を発言させる。その後で、Ballyのケースに対して「使えないもの」「あまり有効でないもの」をあげさせ、その理由を明確にしていく、などなど。MBA開始直後に比べてリスニング能力は向上しているので内容は問題なく理解できるのだが、相変わらず発言が難しい。日本語で頭に浮かんでも複雑な内容をすぐに英語で話せる実力にはまだまだ程遠いのであった。