疲労と筋肉痛

mi-san20042006-06-27

  • 昨夜の帰宅はちょうど8時頃であった。サウサンプトン中央駅からはこの旅で初めてタクシーを利用した。朝起きると猛烈な疲労と筋肉痛で「今日はもう休養日」という状態。片手でスーツケースを引きながら片腕でナオを抱いて地下鉄の階段や列車の狭い通路を移動し続けた結果である。ナオがベビーカーを卒業して、オムツが完全に取れさえすれば荷物は劇的に減少し、家族旅行も少しは楽になる。あと1年。でもユウは随分とお兄ちゃんになり、かなりの戦力にもなってきた。彼がナオの世話をしてくれるので本当に助かるのだ。ユウもナオもさすがに疲れていると見えてなかなか起きてこない。「もう1日学校を休ませたほうがいいんじゃないか」と昨日話していたが、「疲れで熱が出た」ことにして本当に休ませた。僕もKumiも彼を学校まで送っていく元気がなかった、という理由が半分なのだが。
  • 夕方、Property Agency(不動産業者)のMarquesとのアポがあり、売買仲介担当のMartinが訪ねてきた。大家さんのWard夫妻が、僕の退去後にこの家を売却することにしたので物件の査定に来たのである。これに先立って、先日大家さんの手配でGardener(庭師さん)が来た。いかんせん1年間ほったらかし状態だったので庭木は荒れ放題である。イギリス人は「食」に対するこだわりは皆無に等しいが「家」や「庭」を美しく保つことへの執着はすごい(だからこそ美しい街並みが維持されているのだ。景観に対する規制も厳しいのだろうと思う)。家の査定の前に庭を整備しておきたい、というのは当然。Ward氏からは「Gardnerは2週間ごとに入れたい。費用は交互に負担しよう」と提案されていて快諾した(契約書では入居者の責任になっていたので有難いことだが、家主側の責任になるケースも多いようである)。庭師さんの仕事は見ているだけで大変だった。1年分溜まっていたものを片付けるのだから、きっと呆れていたことだろうけど、さすがにプロの仕事、庭は美しく見違えるように変身した。そういえばMr Wardは「費用は交互で、最初は私が負担する」と言っていたっけ。一番費用がかかるところは持ってくれたということだ。(めったに経験できなかった)イギリス紳士のスマートさを感じた。
  • 物件の査定は手際よかった。紙にメモするのではなく、ボイス・レコーダーを手に部屋数や設備の状況、各部屋の広さや形状などを淀みなく話して、音声メモで残していくのだ。寸法測定も電子機器を使用しているようで迅速かつ正確。ナオが面白がって後をついて回り、やたらと話しかけるので都度引き離すのが大変!初対面の人が来ると興味を持って、遊んでもらうためにいろいろ関心を引こうとするのだ。プラレールを見せて「ほら、でんしゃだよ、でんしゃ」。通じないと見ると「とれいんだよ、と、れ、い、ん!」(笑)。Martinは微笑んで"I can't play with you. I'm working now"。人見知りを全くしないこの正確は誰に似たのであろうか。
  • Mikiちゃんが明日いよいよニューヨークへ2ヶ月弱の研修に旅立つ。mixiの日記にコメントを送った後、携帯に「行ってらっしゃい」の電話を入れた。すれ違いでもう会えなくなるKumiも電話を替わって話をした。僕はSouthamptonに残って卒論に集中するのみ。それぞれの夏である。