ツアーバスもなかなかいい

  • 朝方は晴れ間がのぞいていたが、お天気はすぐに崩れてしまった。僕たちはチェックイン後、荷物を宿に預けて最終日のエディンバラ観光に出るが、バスの中から見るとイギリス人でも何割かが傘を差すほどの降りになってきた。
  • 今日は市内観光ツアーのバスに乗る。イギリスの観光都市ではおなじみのスタイルの2階屋根なしダブルデッカーバスである。1日券を買うとコース上の停留所で乗り降り自由。バスは30分ごとに出ているので時間を見計らってバス停に行って乗ればいい。エディンバラには4種のツアーバスがあるが、港のほうを回る"Majestic Tour"を選んだ。1周すると約1時間の行程。
  • オープンになっている2階に行くと雨まじりの風が強くてすぐに下へ避難。でも、これが楽しみのユウと撮影で忙しい義父は雨ニモ風ニモ負ケズ2階に張りついて降りてこない。音声ガイドは表情たっぷりで英語もゆっくりなので聴きやすい。普通のバスよりもゆっくり走ってくれるので街の風景をじっくり楽しむことができて、初体験だったがなかなかいいものだ。
  • まだ午前中だからか天気が悪いからかお客は少なく、港近くの"Ocean Terminal Shopping Centre"で東南アジア系の女性たちが降りた後は貸し切り状態になった。僕「女の子ってのはどこの街に行っても必ずショッピングセンターには行くんだね」、Kumi「そりゃ当然よ!」。我々は下車せずこのままホリールード宮殿("The Palace of Holyroodhouse")に向かう。ショッピングセンターには後で戻ってきてランチを食べよう、というプラン。
  • ホリールード宮殿は、スコットランドにおける王室の正式な居城で、今でも使用されている(その際は見学不可能)。伝説によると、スコットランド王デイヴィッド1世がこの宮殿の最初の基盤を設けたのは1128年のことである(写真はその遺跡)。16〜17世紀にかけて現存する宮殿が少しずつ形作られた。大広間の両側の壁に並んだ歴代スコットランド王の肖像画は壮観だが、「紀元前数百年」からの王様が並んでいた。スコットランドの歴史には疎いが「神話」とか「伝説」の時代も含んでいるのだろうか。
  • 冷たい雨がなかなかやまず、時間的にも余裕がなくなってきたのでOcean Terminalでのランチは中止。ツアーバスで最初の乗り場に戻り、駅隣接のショッピングセンター"Princes Mall"のフードコートでランチ。タイ料理のファーストフードにしたがなかなか美味い。id:hrkueさんも書いていたが、アジア料理ははずれにくいのだ。ナオがいつものようにおどけていたら近くに座っていた家族にウケてそこに遊びに行ってしまった。3ヵ月半の赤ちゃん(女の子)がパパに抱っこされていて、ナオは頭をなでたりあやしたりしている。最近自分より小さい子を嫌がるナオなのに、よほど可愛かったのか珍しいこともあるものだ。別れ難かったとみえて「もっと赤ちゃんと遊ぶ」と言って離れないのである。
  • 義父とトイレに行くと20ペンスの有料トイレだった。しかも機械が壊れていてコインを入れてもゲートが動かない(コインは戻ってきた)。ゲートの下をくぐって侵入して用を足した。後でKumiがナオのオムツを替えに行ったときも同じ状況でなんとか侵入させたのだが、外で待っている間に何人ものイギリス人に「上をまたぐか、下をくぐるか、あきらめるしかないよ」と教えてやるハメになった。そしてそのうちの何人かは(太っていて)あきらめるしかなかったのであった。