旅先は？
- 月曜から久々の、そして念願のイギリス脱出旅行に出ようというのに、いまだに行く先を決定していない。もともとイタリアを想定していて、先日日本に一時帰国したMikiに頼んで『地球の歩き方』の「ミラノ、ヴェネツィアと湖水地方」「フィレンツェとトスカーナ」を買ってきてもらっていたのだが、旅の達人、というか行きまくりのid:hrkueさんから「ヴェネツィアは街全体がテーマパークみたいに作られているので外していい！」とアドバイスを受けて大いに迷う。Eliana（B&B、"Amberly Guest House"の女主人でイタリア出身）から、「ヴェネツィアに泊まるなら、高いから隣町のメストレにしたほうがいい」などいろいろアドバイスを貰っていたのだが、今回はやめて針路を南に取ることにした。このところ、寒々しいイギリスの秋に、家族と離れてちょっとブルーになっていたところなので、心がきっと陽光を求めていたのだ。
- そこで浮上したのがスペイン。9月末に修論提出後、10日間もバルセロナ、マドリード、アリカンテを放浪して完全燃焼して帰ってきたYoshiの影響もあり、マラガならサウサンプトン空港から直行便があるぞ、などとまたぞろ悩む。『歩き方』もKojiが置いていってくれた。でも最終的にやっぱりイタリアに決定。歴史を学んだものとして一度は訪れたい永遠の都ローマと「見ずして死ぬべからず」のナポリ。我が故郷・岐阜市の姉妹都市でもあるルネサンスの都フィレンツェにもぜひ行きたかったのだが4泊5日（事実上、観光は3日間）の小旅行では3都市訪問は忙しすぎる。今回は諦めて、いつかKumiを連れてまた来よう。
- さあ、ようやく目的地が決まったので飛行機とホテルの予約。往復ともeasyJetを使い、行きはガトウィック空港からローマ・シャンピアーノ空港へ、帰りはナポリからスタンステッド空港へというフライトになった。ホテルは日本のガイドブックは使わず、航空会社のサイトからリンクを辿って予約。ローマでは比較的新しい中級のホテル、ナポリではB&Bを2泊ずつ取った。前者は立地が不安であり、後者は質が不安である。
韓国★麺？
- 昨日の話。「China Town」で買ってきた食材を使ってお昼は韓国冷麺に挑戦。まずは具の鶏肉を茹でて、トマトときゅうりを適切な大きさに切る。ボウルに粉スープを一袋入れてミネラルウォーターで溶いてあとは麺を3分茹でるだけ。茹で上がった麺をざるにあけてボウルのスープに投入し、具をきれいに並べる。ここへドドドっとキムチを投入して出来上がり！丼がないのでアルミのボウルをそのまま食器に使うのだが、それも本物っぽくて見た目はパーフェクトな韓国冷麺になった。
- さあ、いっただっきま〜す、ん、んん？しまった〜。賢明な読者は既にお気づきのことと思うが、重要な工程を抜かしていたのである。「ざるにあけた後、水で麺を冷やす」。熱々に茹で上がった麺がそのままスープの中で延びながら僕を待っていたのであった。冷たい水で冷やすからこそ冷麺独特の食感になるのであって、熱を保ったままの韓国麺はふやけて延びたラーメンより始末が悪かった。熱いふやけた麺と中途半端な温度になったスープ、そして冷麺用に準備された具の取り合わせは絶妙で、人には決してお薦めできない思い出に残る味となったのであった。
今日から学校
- 今日から9月。関東大震災から83年目の防災の日で（3人のうち）一番下の妹の誕生日でもある。この妹が生まれて11日後に台風17号による大水害で岐阜の我が家は床上浸水し、僕たちはゴムボートに乗せられて近所の会社のビルへ避難した。学校はしばらく休みだったがそれが何日間だったのかは覚えていない。小学校3年生のときの出来事であった。
- 長男がいよいよ小学生になった。夏休みまでイギリスにいたので日本の小学校には5ヶ月遅れの合流である。「転校生」扱いだけど、もと住んでいた家に一年ぶりに帰っただけだし、幼稚園の友達がたくさんいるのでそんなに心配はしていなかったのだが、実は昨日はけっこう緊張していたのだという。たった一人の日本人で言葉が通じないところから始めたイギリスの小学校をこなしたんだから．．．と思うのは親のみで、本人はイギリスの時とは違ったプレッシャーを感じていたようなのである。「みんないっしょにわからない状態からいっしょに始めるんならいいんだけど、みんなが学校のことや友達のことを知ってて僕だけ知らないのはいやだ。4月から日本の学校に行けばよかった」。何も分からない英語環境のほうがかえって気が楽、という気持ちは何となく理解できるような気がする。それから、この生真面目でシャイで繊細な性格は父親の遺伝子をばっちり引き継いでいるので*1、ちょっと複雑な気持ちもあるが可愛い。今朝（日本時間は夕方）電話で聞いたら「楽しかった」ということなので良かった良かった。2年生には日本フィリピンハーフの女の子がやはりフィリピンから戻ってきて転入したそうだが、この子は日本語をすっかり忘れてしまって、英語とタガログ語しか分からない。長男が1年前にイギリスで転入したときの状況と同じなので、きっと数ヶ月で慣れてしまうんだろうな。来週からは給食も始まり、毎日運動会の練習があるそうだが、今年は僕は運動会を見に行けないのであった。
*1:ここで笑ったそこの読者の方！笑うところではなく大真面目。社交的になりたいとどれだけ努力してきたことか...
いよいよ売れるか？
- 今住んでいる家に「FOR SALE」の看板が立ってからかなりたつが、いまだに見学者が引きも切らない。みんな結構熱心に見ていくのだが、なかなか売れないのだ。僕が一時帰国から戻ってきてから2週間になるが、その間だけでも8組ぐらいが物件確認に来た。修士論文で相変わらずの引き篭もり生活を送っているので、ひょっとしたらここのところいちばん顔を合わせているのは、不動産業者Marquesの担当者Karenかも知れない。さすがにこれだけ会っていると、「日本では僕も住宅業界で働いているんだ」とか「修士論文を"外国語"で書く辛さを想像できる？」なんていう世間話もするようになった。本当は「この家、売れそうなのか？」とか核心を聞きたいんだけど、適切な表現が分からないこともあって保留している。
- 高い買い物に慎重になるのは日本人だってイギリス人だって同じはずだけれど、イギリス人のほうがもっとゆったりじっくり構えて物件を選んでいるように感じるのは僕の先入観か。彼らは「勢い」で契約したりせず、本当に納得できる物件が見つかるまでとことん家探しを楽しんでいる風にも見えるし、不動産屋も焦って契約を迫ったりしているようには全く見えない（買う側の姿勢が「じっくり」なので売るほうもじっくり構えざるを得ないんだろうけど）。
- ところが今日の「お客さん」には真剣度が感じられた。昨日はご夫婦で見に来て、もう一度よく見たい部分があるということで息子さんも連れて再度来訪。僕に住み心地の質問をしてきたし、奥さんは大学に勤めているということで立地的にも最適。いよいよこの家も売れるときが来たのかもしれない。もっとも、かつてヘボ住宅営業マンだった僕の目など全くアテにはならないのだが。
- 勉強が忙しいのと食材が乏しくなってきたのとで、今日は三食をとことん手抜きした。さすがに明日は買い物に行かなければならないが、せっかくなのでChina Townに行って日本食材＆アジア食材でも調達してこようか。魚屋が開店したかどうかも確認してこよう。
彼らは大丈夫か？
- 日本へパスポートのコピーを急いで送る必要があって、昼前に大学の図書館でコピーをとってから郵便局へ寄った。もう一年前になるが、やはり図書館でパスポートのコピーをとって、パスポートをコピー機の上に忘れて帰るという大失敗をやらかしたことがあって（ちゃんと図書館のカウンターに届けられていて胸をなでおろした）、今回は慎重に「指差し確認」まで行ってカバンに仕舞った。
- 昼前に出てきたのは、郵便局のついでに大学で昼食をとろうと思ったから。スタッフクラブに向かって南に歩いていたら、台湾人クラスメートの女の子に会った。「久しぶり！元気？」と挨拶したら案の定うつむいて「論文が・・・」。リサーチをインタビュー1回だけでお茶を濁したので書く内容が足りなくて、どうやって水増ししようか、という状況に陥っているらしい。「お互い頑張ろうね」と別れてレストランへ。するとそこにも台湾人組（去年から付き合っているカップル）がいて、彼らはもう食べ終えていたが相席させてもらって、どうしても避けられない論文の話となる。男「僕らは締め切りの延長を申請するけど、どうするの？」僕「延長ったって1週間だろ？」男「Charlie（MBAのDirector）の一存で延長してもらえるのが1週間で、それ以上は会議で検討してもらえば大丈夫らしいよ」−−−この感覚が日本人と違うんだよな。僕らだったら「締め切り厳守。最悪1週間延長。それ以上は会議にかかるような大事になるので避けたい」というのが普通だと思う。女「私はリサーチのQuestionnaire（アンケート）もまだ作ってないし、指導教官にもまだ1回も会ったことがない。どうしたらいいんだろう」僕「（絶句）」。
- 彼女には、とにかく怖がらずに教官に会ってみること、Questionnairaはテーマは違うが僕のを送るので参考にして速やかに作ること、など指導して励ましたが、同じようなことを過去2回ぐらい繰り返していたような覚えがあるのだった。彼ら、彼女らは大丈夫か、という前に自分の仕事だってまだゴールが全然見えていない。僕は大丈夫なのか？
今日も簡易日記
朝食：English Breakfast(ベーコンエッグ、ベイクドビーンズ、マッシュルームのソテー、シリアル＋牛乳、ヨーグルト、昨日の残りのサラダ、コーヒー）
午前中：パソコンの調子が悪く、勉強ができない。Cドライブの空きがほとんどなくなったのが悪影響を及ぼしているらしいが、ここはプログラムファイル等動かせないものばかりなので困った。
昼食：スパゲッティ・ボロネーゼ
午後：Sports Centreで泳ぐ（2km）。パソコンメンテ。
夕食：豚肉とピーマン炒め、味噌汁、ご飯、漬物、トマト
夜：パソコンメンテ。最近使ってないソフトを思い切って10個ぐらいアンインストールしたら、ようやく動きが軽くなってきた。メールとニュースをチェック。週末来、福岡の幼児3人死亡事故の記事を目にするたびに涙が出て止まらない。
