ロンドン野暮用日帰り旅

mi-san20042006-04-20

  • 急遽ロンドンへ野暮用を片付けに行くことにした。在英国日本領事館へ運転免許切り替えのための証明書を申請しなければならないためである。国際運転免許証を持参していているのだが、これは発行から1年で有効期限が切れてしまうので、それ以降の運転のためにはイギリスの免許証を入手する必要があるのである。分かっていて今までほったらかしにしていたのだが、そろそろやっておかないとコソコソ「無免許運転」をすることになりかねない。
  • 手続きはけっこう面倒で、まず領事館で「運転免許証抜粋証明書」という英文の証明書を作ってもらい、それと日本の運転免許証およびパスポートを「英国運輸省(DVLA)」へ送って3週間ぐらい待つとイギリスの運転免許証が返送されてくる(パスポートは別便で先に返却される)。これでEU内は運転可能だそうだ。日本の免許証は返却されないので、帰国後に再度日本で「切り替え手続き」を行わなければならず、何年もこちらに住むならともかくほんの数ヶ月のため、というのはまことに厄介である。Kumiもユウの学校送迎のことを考えてわずか1ヶ月のために切り替える。ユウは学校を休ませた。
  • サウサンプトン中央駅まで車で行って駅前駐車場に停めておく、という方法を初めて試してみた。先日義父母を含めた家族がロンドンに行くときに車で見送って知ったのだが、駅前(文字通り駅南口目の前の広場内)のパーキングスペースは時間貸しではなく「終日」で、料金は6.9ポンド(約1400円)と、決して高くないのであった。バスで行っても3人で往復5ポンドかかるし、荷物を抱えてかなり歩かなければならない。チビもいるのでタクシーを使ったこともあるのだが、片道で7ポンドはかかってしまう。日帰りならば自家用車で乗り付けて停めておくのが最も効率的なのであった。駐車スペースとしてもまず安全であろう。
  • ロンドン・ウォータールー駅から領事館最寄の「グリーンパーク駅」までは地下鉄「Jubilee Line」でわずか2駅。ピカデリーの大通り沿いに歩いたら日の丸がかかっていてすぐに分かった。手荷物検査を受けて中に入り、整理券を取って順番を待つ。日本の教科書を受け取りに来た人が多く、ダンボールが10個以上置いてあった。申請は特に不備なく受領されたが、「来週水曜日に出来上がるので取りに来てください」「そうたびたびはロンドンに来れないので郵送してもらえませんか」。その場合は"Special Delivery(書留)"の封筒を窓口に渡して依頼するのだという。準備していなかったのでPost Officeの場所を聞いて買いに行く。郵便局はかなり離れていて、しかもお昼時で長蛇の列。封筒は紙ではなくビニール製の袋のような目立つものだった。どうせDVLAへの申請と返送用にも必要なので計3枚買った。トータルで1時間近く費やしてようやく領事館に戻り、封筒を渡して手数料22ポンドを支払う。ロンドン近郊在住の人ばかりではないのだから、封筒を領事館に常備しておいてくれてもよいようなものだが、外務省にそのような感覚は皆無なのだろう。
  • ようやく野暮用が済んで、ピカデリー・サーカスの「ジャパンセンター」へ行く。途中、"Consultancy Skills"のアサインメントの材料になった"Fortnum & Mason"を通ったが素通りした(後で寄ってみよう、と言っていて結局忘れてしまった!)。地階の食料品店で日本食材を調達した後、1階の日本食レストラン(というよりゴチャゴチャしていて「食堂」のイメージ)「TOKU」で昼食。見回すと日本人客はわが一家のみで、あとはイギリス人らしき客ばかり。しかもほとんどは箸を上手に使いこなしている。常連なんだろうと思うが、こういう妙なところでサウサンプトンのような地方との違いを感じる。Kumiはまぐろ丼、ユウは照り焼き定食で僕は味噌ラーメン定食。ちょっと味付けが濃い感じがしたがイギリス人好みにしてあるのかも知れない。隣に座った黒人のおばさん2人組は初めてだったらしく、僕の味噌ラーメンを指差して「あれは何か」と聞き、注文していた。食事後、2階の書店で日本語の本雑誌を物色するがいかんせん高い。試しに「スイング・ジャーナル」の値段を見たら15ポンド。月遅れだし、3000円出す価値がある雑誌ではない。ユウに「小学1年生」の1月号を買ってやった(3ポンド)。
  • 「今日は1ヶ所だけ観光しよう」という計画で、子供たちを用事に付き合わせたお詫びに「ロンドン水族館」へ連れて行く。僕の希望は博物館や美術館、街歩きなのだが、「大英博物館」については「この前行ったばかり」(僕は行ってない)という理由で却下された。どうしても子供優先になってしまうのはいたし方のないところである。"London Eye"周辺は「おのぼりさん」のメッカでカメラをぶら下げた観光客や団体客ばかり。平日なのに子供連れも結構いる。
  • 1時間ちょっと水族館を楽しんで(この話は明日の日記で)、観覧車の前でソフトクリームを食べて、ウォータールー駅に戻る。駅構内の"Marks & Spencer"で夕食用にお寿司のパックを買って17:05の列車に乗った。風邪を引いたらしく調子が悪い。ナオをKumiにまかせて、車中では休ませてもらった。